ばんえい競馬 馬が買えない問題と解決策

新規に馬主になった方が馬を手に入れようとした場合、サラブレットではセリ市で新馬を購入するか、サラブレッドオークションで既競争馬を手に入れるの一般的です。

最初から人脈がある方は、庭先取引で馬を手に入れるかもしれません。

サラブレッドの世界は、大きな市場として確立されているので、生産者も馬主も共通のルールを持って、馬の売買をすることができます。

サラブレットの場合とばんえい競馬の場合を比較し、問題点を洗い出し、対策について考えます。

購入方法サラブレッドばん馬
セリサラブレッドセリ
(サマーセールなど)
ホクレン馬市場
庭先取引ありあり
既競走馬取引
(中古馬)
サラブレッドオークション公式にはなし
(馬主間取引あり)
馬の購入方法比較
ばんえい競馬レース

ばんえい競馬 馬市場の問題点について

サラブレットの競り市(セレクトセールやサマーセールなど)と、ばんえい競馬の馬市場の違いはなんでしょうか。

大きな違いは、上場された馬が競走馬として生産された馬ばかりではないということです。食用として生産された馬も多いです。

サラブレッドのセリ市では、すべての馬が競走馬として生産されています。購入した馬は競走馬になることが決まっています。

馬主側も競走馬を購入するためにセリ市に参加します。

一方、ばん馬の場合は、生産者がどのような考えで馬を上場をしたのかわかりません。

新規馬主が、最初に馬を購入するには、かなり難易度の高い場所になっています。

特徴サラブレッドセリ
(サマーセールなど)
ホクレン馬市場
セリの性質競走馬のみ食用・競走馬混合
事前情報カタログ・HPカタログのみ
事後情報落札情報(金額・落札者)最高価格と平均価格のみ
セリ参加者馬主(調教師・牧場含)食肉業者メイン
カタログ情報血統・近親
体重・サイズ
生年月日など
血統・生年月日
セリ比較

解決策について

馬市場が、基本的に競走馬の取引の場所ではないということが問題です。

解決策としては、ばんえい競馬主催者主導で、競り市を開催する 」ことだと考えています。

生産者が競走馬としてばん馬を育てた場合、現行の馬市場に出すことはないと思います。

馬市場に出た場合、その年の食肉相場で取引されることになりますので、競走馬としてのプラスアルファが反映されません。

まずは、ばん馬の価値を上げていく必要があります。

競走馬競り市開催への道のり

競り市を開催するとしても、解決しないといけないことが多くあります。

以下の目標を達成する必要があると考えています。

  • ばん馬の競走馬としての価値を上げること
  • 競り市落札馬が競走馬となった場合に、金銭的なインセンティブをつけること

第一に、「競争賞金の底上げ」を行い、「競走馬としての価値>食用としての価値」とすることです。

生産者が競り市に優先的に馬を出す流れを作らなくてはいけません。

第二に、競り市出身の馬が競走馬となった場合、手当を出す制度を作ることです。

馬主が競り市で馬を買ったほうがお得だと思うように仕向けます。

サラブレッドでいう○市(市場出身馬)制度と同じような制度です。

競り市は、売る側・買う側が一定数いないといけません。

売る側は競り市に出すことで儲からないといけませんし、買う側は能力検定に受かる前提の馬が手に入らないといけません。

現時点での馬市場の攻略法

新規馬主にとって、セリ形式で馬を購入するには、ホクレン馬市場しかないのも事実です。

私の考える攻略法としては、馬体は調教師とともに参加する(事前に人脈形成が必要)、一定の血統知識をもって選別する、ということです。

私と同様、人脈も血統知識もない中のスタートになります。

調教師の先生は馬主協会から紹介受けることができます。ばんえい競馬馬主協会(お問い合わせから質問を送ると、とてもスピーディに回答が来ます)

血統知識については、リンク集から先駆者の方々のサイトを見るか、本サイトでも血統については扱っていますので、参考にしていただければと思います。

ばんえい競馬の発展のために:既競走馬の取引について

地方馬主が新規にばんえい競馬に参入するのであれば、サラブレッドオークションのように、既に競走馬になっている馬を手に入れるのが、経験を積む意味でも最適だと考えています。

サラブレッドオークション自体、最近の取り組みですが、ばん馬にも適用されれば、新規参入する馬主を増やすことができるはずです。

オークション形式でなくても、手放す予定の「馬情報」・「連絡先」・「希望価格」を掲載する場所と、仲介する公式の組織があれば、取引需要はあると考えています。

生産頭数の確保が喫緊の課題となっていますが、既競走馬の競争寿命を延ばすための一案としていかがでしょうか。

一頭持ちではなく、既競走馬での共有であれば、ちょっとやってみようかなという方が増えるはずです。

公的な組織がやるのか、大きな牧場が独自にやるのか、いろいろな方法があると思います。

2022年、なにか動きがあればなぁと願うばかりです。

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管理人

将@地方馬主
将@地方馬主ばんえいを愛する馬主
地方馬主が増えている中、まったくばんえい競馬が話題にならないことが悔しくて、サイトを運営開始。
2022年、ジェイジャックのオーナーとなりました。

ばんえい競馬を愛する人が一人でも増えるように地道に活動中。
ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。

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