Q&A 新企画(釧路生産馬共有)における馬主収支について

「2023年度 最新ばんえい馬主収支状況について」にて、実際の馬主収支を元に、収支予想をしましたが、

今年から始めた「釧路地域を中心とした牧場生産馬 地方馬主共有について」に置き換えると、どれぐらい収支が安定しそうか、

初めて馬を持つ地方馬主にとって、リスクとリターンのバランスはどうなるかを見ていただきたいと思います。

1歳購入時~能力検査まで

2024年の当歳を10%共有したとします。

新企画では、入厩までの預託費をすべて込みで300万としています(※1)

(例:デスティニーの2024

前記事と同じく1月入厩、4月の能力検査を受けたとすると、馬代金+厩舎預託料で約350万ぐらいになります。

→デビューまでひっくるめて、10%あたり約35万となります。

能力検査~2歳シーズン

能力検査が合格後は、ほぼ厩舎預託料=出走手当*2になりますので、足が出ない形になります。

2歳シーズンの獲得賞金は、平均的な値で80万ぐらいですので、手取りで64万です。

平均的な活躍をした場合、350万-64万=286万(マイナス)となります。

新企画では、繁殖前提で牧場が買い戻しとなりますので、引退時精算で悩む必要はありません。

(難しいとは思いますが、もしも250頭中、上位10%に入れるような活躍をできれば、250万~500万程度、賞金を得ることができるので、ほとんどペイすることができます)

もっとも厳しいのは全8回の能力検査に受からないことですよね。その場合も牧場買い戻しですので、馬の行く末に悩むことはありません。

能力検査不合格で牧場買い戻しとなった場合は、150万程度のマイナスになると思われます。

3歳以降

3歳以降、明け5歳で引退したとします。

競争生活において、すべて平均点だった場合、286万ー128万=158万(マイナス)となります。

繁殖前提で牧場が150万で買い戻しますので、平均的な活躍であればプラスマイナス0となります。

引退後

引退後は繁殖になる前提ですので、受胎するかどうか、ちゃんと育つかどうか、生まれるかどうか、そしてどんな子どもが生まれるのか・・・

立派な子どもが生まれて、それを共有できる日を楽しみにしています。



(※1)ちなみに、300万が妥当かどうかのご質問に対して、以下の計算で今年の相場を見ています。

・昨年の馬市場の当歳価格は、血統など加味せずに、150万~180万程度となり、ばんえい競馬用となると当然それ以上での取引となること

・2歳までの預託を受け付けるところはほとんどないが、実績として月7万~9万程度。当歳時半額としても、1年半で105万~135万

仮に馬代金を安価で購入できたとして、200万と仮定した場合、305万~335万程度かかる

管理人

将@地方馬主
将@地方馬主ばんえいを愛する馬主
地方馬主が増えている中、まったくばんえい競馬が話題にならないことが悔しくて、サイトを運営開始。
2022年、ジェイジャックのオーナーとなりました。

ばんえい競馬を愛する人が一人でも増えるように地道に活動中。
ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。

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