【ばんえい競馬】サラブレッド・ばん馬の比較（生産～入厩）

サラブレッドの馬主には、ばんえい競馬は謎に包まれた存在だと思います。

もちろん、私もサラブレッドからばんえい競馬に入ったので、両者を比較しながら、ばんえい競馬の特徴を見ていこうと思います。

内容は随時更新します。（間違っていたら指摘をお願いします）

種付け手法の違い

サラブレッド	ばん馬
種牡馬の牧場に繁殖牝馬が移動して種付け	繁殖牝馬の牧場に種牡馬が移動して種付け

特徴

・繁殖牝馬を持っている牧場が馬運車を持つような経済規模にない

・種牡馬選定に置いて、その地域の種牡馬を付ける傾向がある（移動距離の関係）

・種牡馬選定は人間関係が大きく影響を与える

→地域で種牡馬に大きな偏りがある

当歳馬の育成方法

サラブレッド	ばん馬
生産牧場で管理 母親と一緒に放牧	母親と一緒に市営牧場に放牧（例外あり） 完全な放牧

私もびっくりしたのですが、多くの生産者が当歳馬を母親と一緒に夏～秋の間、市営牧場（非常に広大な・・・いわば山）に放牧します。

特徴

夜間放牧のレベルではなく、完全に野に放ちます。

市営牧場のメインは牛です。ちなみにめっちゃ費用は安いです。

秋に戻して、親離れです（そのまま馬市場にいくこともある）

ばんば牧場便り【 Vol.26 】夏の放牧

なので、夏に見学に行っても、母も子もいなかったり。

競走馬セリの違い

サラブレッド	ばん馬
１歳夏～秋にかけて競走馬セリが開催 購入者は馬主 競走馬になるために生産されている	１歳冬、夏、秋に馬市場開催 購入者は主に業者 競走馬として買うこともある

特徴

・ばん馬は基本的に食肉市場で取引される。競走馬に関しては、庭先取引がメイン

・馬市場に出ている馬で、競走馬を意識されている血統の馬はあまり出てこない

・馬市場に良い馬が出てきた場合、競走馬目的の購入者が集まるため、価格が釣り上がる

セリ価格の違い

サラブレッド	ばん馬
血統・馬体でピンキリ 価格は青天井	馬市場の相場で最低価格が決まる 価格は天井がほぼ決まっている

特徴

・サラブレッドの場合、馬の価格はピンキリで、青天井。

・ばん馬の場合は、馬市場の相場で大体の最低価格、最高価格が予想できます。

・サラブレッドよりも、馬格面が重視されているように感じています。

育成の違い

サラブレッド	ばん馬
１歳夏頃から育成牧場に移動 育成牧場で調教 調教が進んだら、入厩	育成専門牧場はごく少数 生産牧場で馴致・調教 または、２歳入厩後に調教開始

育成時期は、各牧場でまちまちだと思いますが、２歳（年明け）前には調教を始めているようです。

育成専門牧場がほとんど無いことがサラブレッドとの大きな違いです。

特徴

・生産牧場が育成牧場も兼ねる

・活躍馬の生産牧場は、入厩前に調教（運動）をさせているところが多い（ソリ引かせたりとか）

・入厩してから初めてソリを引くという馬もいる

入厩時期の違い

サラブレッド	ばん馬
１歳冬以降に入厩	新２歳１月ぐらいから入厩 能力検査は４月中旬から

特徴

サラブレッドとあまり違いはありません。

ばんえい競馬の能力検査は４月中旬からです。

生まれが早い方が有利なのは、サラブレッドと同じです。