【ばんえい競馬】 賞金推移と馬主収支

ネット販売が好調で、地方競馬の馬券売上は年々増えています。

ばんえい競馬は土日月、ナイター開催もあるため、ネット販売の恩恵を受けています。

ここ数年で賞金がどれぐらい増加してきたのか、今後どうなるのかを売上の変化とともに見ていきたいと思います。

地方馬主の皆様に置かれましては、ばんえい競馬に参入するかどうかの検討材料にしてください。

賞金推移と馬券売上比較

賞金推移を見るために、

  • ばんえい競馬最大のレースである「ばんえい記念」
  • 2歳最大のレースである「イレネー記念」
  • 2歳最初の重賞である「ナナカマド賞」
  • 一番賞金の低いC2クラス

を比較します。

馬券売上の増加と各賞金の推移を見ていきましょう。

年度ばんえい記念イレネー記念ナナカマド賞C2クラス馬券売上
2017100015010010220億
2018100015010012224億
2019100015010013310億
2020100018012015483.5億
2021100025015020500億超え
賞金と馬券売上比較

馬券売上が賞金に反映するのは一年遅れになります。

2016年に馬券売上が最高額の161億を超え、その後順調に売上が伸びています。

C2クラスの賞金は、馬券売上とともに増額されています。

重賞に関しては、順調に売上が伸び、2019年に300億を超えたことから、2020年より各重賞の賞金が上がった形です。

この頃から、設備にも予算をつけ、厩舎の建て替えなどを始めています。

ばんえい記念は、ずっと賞金1,000万のように見えますが、300万の時代も有り、そこから戻ってきた経緯があります。

新重賞の開設

2020年より、明け3歳(2歳年代)の重賞が新設されています。

翔雲賞(BG2)です。賞金は180万円となっています。

2019年からの大幅な馬券売上の増加が後押しになっています。

新規馬主獲得のためにも、2歳重賞を充実させるのは非常に効果が高いので、今後も既設重賞の賞金増加や新設などを期待しています。

C2クラスの賞金推移について

馬主として参入し、愛馬が重賞に出ることができればよいのですが、なかなか難しいのが現実です。

年間収支を考えると、一般レースの賞金が非常に重要になってきます。

年間収支の遷移

手当・経費の年間収支のシミュレーションでは、48%の馬が年間赤字52%が黒字) となりました。

賞金が20万→25万になると、48%→38%に年間赤字が減ります(62%が黒字

他の地方競馬で最も安い賞金は、30万なので、最終的には近い金額まで上がることを期待しています。

出走手当が増えた場合

C2クラスの賞金が増えなくても、出走手当が1走あたり5千円増えた場合、同様の効果があります。

出走手当のほうが固定でもらえるので、馬主としてはありがたいですね。

(賞金と出走手当が両方増えた場合、48%→29%に赤字率が減ります

2022年度開催にむけて 2021.2.10 更新

2022年1月より実施される、賞金の改定情報をいただきました。

期間は2022年1月~3月で、2022年4月(来年度)については、3月末頃発表とのことです。

大きな変更点

賞金配分率 170方式→180方式への変更(※1)

重賞の賞金加算(明け4歳以上のBG3、明け3歳のBG2、BG3) 20万円

その他準重賞、特別競走の賞金加算(5万~20万)

普通競争の賞金加算(明け4歳以上2万~10万、明け3歳2万~5万)

クラス1着賞金
D22万
C22万~24万
B25万~30万
A35万~40万
オープン55万~70万
2021年1月増額 1着賞金

BG1以外は賞金が増額したことになります。

下位クラスが、追加で8万~10万上がれば、佐賀競馬クラスの賞金になります。

賞金配分率の改善が非常に大きい変更点です。

中央競馬・南関東に次ぐ賞金配分率になりました。

(※1)1着賞金に対して、2~5着の賞金の合計が何%になるかを示した数字。170方式の場合、1着賞金20万だと70%の14万。180方式の場合、80%の16万となる。

また、馬主だよりにて、出走手当の増額についても触れられています。

最低でも1走あたり1万円の増額を要求しています。

2022年から出走手当が6万5000円から7万5000円になった場合、

月の収支が大幅に改善することが見込まれます。

12月時点でも馬券売上は好調です。

地方馬主の皆様に、ばんえい競馬に興味を持ってもらうべく、できる限り早く情報展開できるように努めていきます。

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管理人

将@地方馬主
将@地方馬主ばんえいを愛する馬主
地方馬主が増えている中、まったくばんえい競馬が話題にならないことが悔しくて、サイトを運営開始。
2022年、ジェイジャックのオーナーとなりました。

ばんえい競馬を愛する人が一人でも増えるように地道に活動中。
ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。

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