【ばんえい競馬】 活躍馬の血統(2歳戦 2021.12.31)
ばんえい競馬において、主な血統理論がない中、馬主としては、なんとか血統理論を打ち立てる必要があります。
馬体のみで購入するのもありだと思いますが、安い買い物ではありません。
やはり納得して、購入したいものですよね。
目次
早期活躍馬を血統から見つけたい
少しでも活躍馬を手に入れる確率を上げるため、2021年2歳馬のデータを見ていきたいと思います。
2021年に行われた2歳重賞の出走馬(出走取消含む)の血統をまとめました。(2021.12末)
対象レースは、
- ナナカマド賞
- ヤングチャンピオンシップ
となります。
対象馬は、16頭です。
2歳馬が約250頭ですので、6%から7%の活躍馬を見つける理論を探すことになります。
父系データの特徴(種雄馬・父の父)
父系に何か特徴がないかを整理してみました。
血統理論では種雄馬(種牡馬)を調べるのが常ですが、2世代前の「父の父」もデータとして見てみます。
種雄馬の特徴について
種雄馬による偏りを整理しました。
2頭以上産駒を出走させている種雄馬は、
- インフィニティー
- カネサテンリュウ
- カネサブラック
- スピードフジ
- アローファイター
となります。
世代別の種雄馬ランキングにも名を連ねている馬たちになります。
それぞれの種雄馬の血統構成(父・母)は、以下のとおりです。
種雄馬 | 種雄馬の父 | 種雄馬の父系 | 種雄馬の母系 |
インフィニティー | フジエーカン | 半血 | 半血 |
カネサテンリュウ | コーネルトップ | 半血(ベル・ペル) | 半血 |
カネサブラック | カネサスピード | 半血 | 半血 |
スピードフジ | クリフジ | 半血 | 日本輓系 |
アローファイター | コガネサクセス | ペル系 | 半血(ペル) |
半血同士の組み合わせで、雑種強勢が進んでいるパターン、ペルシュロンが強めのパターンが多いですね。
ベルジアンが強めに入っているのは、カネサテンリュウのみでした。
活躍馬の親の世代で、かなり雑種化が進んでいることがわかります。
種雄馬の父の特徴について
種雄馬の父(父の父)の血統構成を見ていきます。
複数頭の産駒を出しているのは、7頭でした。
馬名 | 父系 | 母系 |
ウンカイ | 半血(ペル) | 半血(ベル・ペル) |
カネサスピード | 半血 | 半血 |
クリフジ | 半血 | 半血 |
コーネルトップ | ベルジアン | ペル |
コガネサクセス | ペルシュロン | 半血(ペル) |
タケタカラ | ブル系 | 半血 |
フジエーカン | 半血(ベル・ペル) | 半血(ペル) |
2世代前になると、ペルシュロンやベルジアンの純血種の産駒が出てきます。
ブルトンの血が濃い産駒もいます。
傾向としては、ペルシュロンが強い・ペルシュロンとベルジアンの混血が活躍馬を出しています。
父系から見る特徴について
2世代前は、純血種の産駒が多かったですが、1世代前となるといなくなりました。
雑種強勢の考えで行くのであれば、既に雑種強勢が進んでいる可能性があります。
現2歳馬が繁殖になった場合には、純血種をつけてみるのが良いかもしれません。
ペル系が強い繁殖牝馬には、ベルジアンが強い種雄馬の産駒を狙ってみたいです。
母系に見る特徴(2・3世代前)
母系について整理を行いました。
私は血統では母系を重視する派です。
種雄馬と同様、血統表に複数頭出てくる馬をチェックしています。
母系のみを見ると、かなり多岐にわたっています。
母系に出てくる血統が多岐にわたっているということは、サラブレッドのようにサンデーサイレンス系の牝馬が多くなって、種牡馬選択に悩むということが少ないということです。
ただし、近年はばんえい競馬も、特定の種雄馬の産駒が多く生産されるようになりました。
現競走馬が繁殖になったあたりから、血の偏りが問題になってくる可能性があります。
馬名 | 母 | 母の父 | 母の父の父 |
カイセイマイヒメ | カイセイチヒメ | カネタマル | ヤエノテンリュウ |
キョウエイハンター | 夕宝ヒメ | 宝富士 | 富士 |
キングフェスタ | クインフェスタ | ホクリュウイチ | 第三竜王 |
クリスタルコルド | 桜 姫 | ヤマトゼンシン | ダイヤテンリユウ |
グリフィス | 桜誉姫 | ツルマキシンザン | キタノテンリユウ |
サウスグリン | 若 緑 | ジョワュー | CALINEURDUGUE |
サツキヤッテマレ | デラックプライム | ミノルキンショウ | カズミノル |
ジェイホースワン | サンノハルミ | ダイヤキンショウ | マツノコトブキ |
シンエイアロイ | ヒメノハツヒメ | ウンカイ | マツノコトブキ |
ツガルノヒロイモノ | フジノミユキ | ブラックジョージ | カズミノル |
トワイチロ | ユングフラウ | スミヨシセンショー | センシヨウリ |
ニシキマリン | ミラクルユーカ | ユウシンコマ | アオヤマトップ |
ピュアリーナナセ | ピュアリーモモ | アサヒセンショウ | アサヒコトブキ |
ヘッチャラ | クロカミ | シュンライズ | カネサスピード |
ミヤビウルフ | 第一光姫 | ヤマノミント | 華 旭 |
ヤマカツエース | セタナセンプー | ヒカルセンプー | ヒカルテンリュウ |
この中で複数回名前が出てくるのは、マツノコトブキのみでした。
母系に入って活躍馬を出す可能性がある種雄馬としては、 マツノコトブキに注目ですね。
まとめ
今回の2歳馬で、マツノコトブキの入った牝系と配合されていたのは、アローファイターとキタノオーロラでした。
ニックスという考え方が、ばん馬にも当てはまるのであれば、マツノコトブキが入った母系には、アローファイターとキタノオーロラが合う可能性があります。
アローファイター産駒は、馬市場でも見るので、産駒が上場されている場合、血統表をチェックするのが良いですね。
2歳重賞は、翔雲賞・黒ユリ賞・イレネー記念が残っています。
ここから、新しい活躍馬が出てくるのか、重賞が済み次第、データを更新していきます。
管理人
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地方馬主が増えている中、まったくばんえい競馬が話題にならないことが悔しくて、サイトを運営開始。
2022年、ジェイジャックのオーナーとなりました。
ばんえい競馬を愛する人が一人でも増えるように地道に活動中。
ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。ばんえい競馬はいいぞ。
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