(2022.4.4 令和四年度 ばんえい競馬実施方針に基づき更新)
ばんえい競馬は、北海道帯広市にある「ばんえい十勝」競馬場にて行われています。
1競馬場での開催ですので、レースによって、競馬場や距離が変わるということはありません。
全レース、直線200メートル、2つの障害を持った(第1障害:高さ1m、第2障害:高さ1.6m)
スピードよりもパワーを競うレースになっています。
目次
レースの特徴
特徴的なのは、重量のあるソリを引くというところです。
レーススピードもゆっくりですので、観客が一緒に、小走りで応援する風景も見られます。
- 馬場水分量(雨や雪であれば、ソリが滑るので時計が早くなる、障害も登りやすくなる)
- ソリの重量(クラスが上がれば、馬齢が上がれば、ソリが重くなる)
ソリの重量は強い馬ほど重くなるので、障害を登ることができるか、登ったあとに力が残っているのか、スタートからゴールまで気の抜けないレース展開を楽しむことができます。
私には子供の運動会のように思え、馬たちの一挙一動が愛らしく思えてなりません。
賞金設定の説明
通常レースの賞金、特別賞金の賞金含め、他の地方競馬と比較すると、低めの賞金設定になっています。
近年、ネット販売による売上が上がってきており、毎年賞金が上がっている状況です。
2021年の通常レース賞金は、20万~30万、特別競走で50万~60万です。
出走レースの決め方
サラブレッドの競馬の場合、出走レースは調教師や馬主が決めます。
ばんえい競馬の場合、主催者(帯広市)が決定します。
つまり、ばんえい競馬が開催される限り、体調不良等でなければ、1開催につき1走することになるということです。
2週間単位で1開催となるため、月2回程度開催されることになります(年間21~24走程度)
手当・経費のページでも説明していますが、出走手当という面で非常に有利な競馬場になっています。
レース成績が悪い馬は、同レベルの馬でレースをし、一定の賞金を得ることができる利点があります。
強い馬は、賞金の高いクラス(重賞含め)でレースを行い、賞金を加算していくことになります。
重賞レース体系・賞金 (令和四年度)
ばんえい競馬では、年齢別重賞が2歳、3歳、4歳とあり、牝馬限定戦もあります。
ばん馬の成長曲線がサラブレッドよりもゆっくりであり、本格化する年齢が遅いため、年齢別重賞も4歳(明け5歳)まで用意されています。
また、全体的に大きなレース(BG1)が1~3月に集中しているのも特徴です。
2歳重賞
2歳馬がレースに出るためには、4月~10月の能力検定に合格する必要があります。
そのため、2歳の重賞は10月中旬から始まります。
時期、クラス、レース名、賞金は以下のとおりです。
10月中旬 | BG3(ばんえいG3) | ナナカマド賞 | 170万 |
12月末 | BG2(ばんえいG2) | ヤングチャンピオンシップ | 200万 |
2月上旬 | BG2 | 翔雲賞(牡馬限定) | 200万 |
2月中旬 | BG2 | 黒ユリ賞(牝馬限定) | 200万 |
3月下旬 | BG1(ばんえいG1) | イレネー記念 | 300万 |
新馬購入から2歳戦(重賞含む)までの流れを詳しく解説しています。
新規に馬主として参入を考えている方は、特にチェックをお願いします。
3歳重賞(馬齢限定)
クラシック戦線を含めた重賞レースが設定されています。
牡馬しか出場できないクラシックレースは有りません。
クラシックレース含め、牡馬牝馬関係なく出場できますが、牝馬限定戦が一つ設定されています。
時期、クラス、レース名、賞金は以下のとおりです。
8月上旬 | BG3 | ばんえい大賞典 | 170万 |
8月下旬 | BG3(3,4歳) | はまなす賞 | 170万 |
11月上旬 | BG2 | ばんえい菊花賞 | 200万 |
12月上旬 | BG1(牝馬限定) | ばんえいオークス | 300万 |
12月末 | BG1 | ばんえいダービー | 300万 |
3月中旬 | BG3(明け4,5歳) | ポプラ賞 | 170万 |
4歳重賞 (馬齢限定)
3,4歳別定戦に加えて、牝馬限定戦が設定されています。
時期、クラス、レース名、賞金は以下のとおりです。
7月上旬 | BG3 | 柏林賞 | 170万 |
8月下旬 | BG3(3,4歳) | はまなす賞 | 170万 |
9月下旬 | BG2 | 銀河賞 | 200万 |
11月中旬 | BG3(牝馬限定) | クインカップ | 170万 |
1月初旬 | BG1 | 天馬賞 | 300万 |
3月中旬 | BG3(明け4,5歳) | ポプラ賞 | 170万 |
3歳以上、4歳以上、古馬(5歳以上)
古馬になると、ついにばん馬の本領発揮です。
3歳や4歳でも参加できますが、やはり古馬になり、本格化した馬が有利です。
5月上旬 | BG2(4歳以上) | ばんえい十勝オッズパーク杯 | 200万 |
5月上旬 | BG3(3歳以上牝馬限定) | カーネーションカップ | 170万 |
6月下旬 | BG3(3歳以上) | 北斗賞 | 170万 |
7月中旬 | BG2(3歳以上) | 旭川記念 | 200万 |
8月中旬 | BG2(3歳以上、ファン投票) | ばんえいグランプリ | 250万 |
9月中旬 | BG2(3歳以上) | 岩見沢記念 | 200万 |
10月下旬 | BG2(3歳以上) | 北見記念 | 200万 |
11月下旬 | BG3(4歳以上選抜) | ドリームエイジカップ | 170万 |
1月初旬 | BG1(4歳以上) | 帯広記念 | 500万 |
1月下旬 | BG1(4歳以上牝馬限定) | ヒロインズカップ | 300万 |
2月下旬 | BG2(4歳以上重賞勝ち馬) | チャンピオンカップ | 250万 |
3月下旬 | BG1(4歳以上) | ばんえい記念 | 1000万 |
獲得賞金
生涯獲得賞金ランキング(2021年12月時点)
2021年12月時点での獲得賞金トップ5です。
単位は千円です(1位で約4600万)
順位 | 馬名 | 性 | 令 | 獲得賞金 |
---|---|---|---|---|
1 | センゴクエース | 牡 | 9 | 46,222 |
2 | メムロボブサップ | 牡 | 5 | 25,337 |
3 | アオノブラック | 牡 | 5 | 22,883 |
4 | キタノユウジロウ | 牡 | 6 | 23,572 |
5 | メジロゴーリキ | 牡 | 7 | 22,014 |
最新情報:賞金推移(2022年1月~)
2022年1月より、賞金が増えましたので、最新情報をばんえい雑記にて記事にしています。
賞金が上がることにより、今後の収支も改善していくことになりますので、ぜひご確認ください。